英語ではveranda(ベランダ)とbalcony(バルコニー)をどちらも用いますが、それぞれの単語はポルトガル語とイタリア語が語源となっています。
日本ではベランダもバルコニーも同じようなものと考えられがちですが、今回はそれぞれの特徴と違いについて解説します。
そもそも、日本語におけるベランダとバルコニーの違いはなんでしょうか?
ベランダは「住戸の外壁から外にせり出して作った露台」をさし、たいていはひさしや軒下に収まるよう造られています。
また、ベランダは縁や柵で囲まれることが多いです。
いっぽう、バルコニーは「建物の外壁から突き出した屋外の床」や「屋根・天井がなく床と手すりのみで構成されるスペース」を意味します。
現在の日本では、建物の外にせり出した屋根つきのスペースをベランダ、屋根なしのスペースをバルコニーと呼び分けることが多いようです。
2階建ての戸建住宅では、基本的に1階にあるのがベランダで2階にあるのがバルコニーとなります。
<縁側はベランダ?それともバルコニー?>
縁側は住宅の外壁から外にせり出しており、ひさしや軒下に収まるため、ベランダに近い特徴を持っています。
そのため、縁側は「ベランダ」と訳されることが多いようです。
そうした経緯もあって、日本では「バルコニー」よりも「ベランダ」のほうが広く親しまれているようです。
<ベランダのメリットデメリット>
ベランダは屋根があるため直射日光や強い紫外線を避けやすく、洗濯機の設置も可能です。
部屋が狭い場合は洗濯機をベランダに置くと室内の広さを保ちやすくなり、また洗濯機から直接物干しに手が届くため洗濯物を運ぶ手間が省けます。
また紫外線による洗濯物の劣化リスクを軽減でき、降りはじめの雨にも慌てなくて済むでしょう。
室内に入る日光も和らぐので、夏などの室温上昇もある程度防げます。
ベランダのデメリットは、影ができることによって冬に洗濯物が乾きにくくなったり室温が上がりにくくなったりすることです。
<バルコニーのメリットデメリット>
多くのバルコニーには屋根がないため、日差しを確保しやすくなります。
冬が長く陽当たりを確保しにくい地域などでは、バルコニーの存在が貴重になってくるでしょう。
ガーデニングをする人はもちろん、短時間で洗濯物を乾かしたい人や布団を頻繁に干したい人にとっても重要なポイントです。
ただし、バルコニーはベランダよりも風雨や直射日光にさらされやすいことに注意しましょう。
バルコニーとベランダの最大の違いは屋根の有無ですが、地域や季節によってそれぞれのメリットデメリットのバランスが変わるようです。
バルコニーは冬に日当たりを確保しやすく、ベランダは夏に部屋を涼しく保ちやすいなど、どのようなメリットを得たいかで選ぶとよいでしょう。
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